社債への投資リスクを正しく理解する

社債投資には、次の三つのリスクを常に考慮する必要があります。
個人向け社債投資のリスクを今一度、整理して理解しておきましょう。

 

始めに信用リスクについてですが、社債は、企業倒産や業績の著しい悪化による
債券のデフォルトと言ったリスクが必ず有るということが重要なポイントです。

 

社債の価値は、企業の業績次第というところが顕著に見て取れます。
株式のような激しい値動きはありませんが、元々利息を約束された借用書ですから
償還時期まで待たずに資金を引き上げることを原則することができません。

 

 

つまり最悪の時には、社債の価値が紙くず同然になって
しまうことも有り、信用リスクが生じた際の売却も
損することになるので、買う時に対象企業をよく
調べる必要があります。

 

従ってこの信用リスクを可能な限り回避して、個人向け社債を購入するには、
事前の下調べが不可欠になります。一般に社債の募集が行われる告知と
開始まではあまり時間がないので、情報を手にしたら迅速に対応し購入の
検討をしましょう。

 

そして、二つ目のリスクが価格変動リスクです。
社債は、国債や地方債のような債券とは事は異なる特徴があり、
市場金利や景気動向などを含む経済情勢を受けて市場での
価格が変化することがあります。

 

 

満期まで手放さない前提で購入すること

 

従って償還前に社債を買い取ってもらうと言うことは、市場価格が反映して
割引されてしまう事にもなりますので基本的には、途中で手放すことが
ないようにする必要があります。

 

つまり、中途換金をしようとした場合、時価より低く
手放すことが一般的なので、値下がりによる
損失を被ることが考えられます。

 

最後が三つ目の流動性によるリスクです。
先の話によると、株式ほどではないにせよ、
価格変動リスクを内包した社債は、
基本的には償還まで保持することが
前提の投資金融商品と言う事が言えます。

 

つまり、必要だからといって換金しようとすれば損をする可能性を持っているため、
容易に流動的な資金としての利用ができなくなるのです。

 

また、企業の著しい信用失墜の際は、売却すら引き受けてもらえないことも
有るので購入時に資金の用途を明確にして、自己責任で購入する必要があります。

 

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