社債投資は、中途解約ができない?

個人向け社債は、流動的なリスクが伴うことが多いのが
債券投資への一つのネックになっています。

 

実際、銀行の定期預金のような中途解約や個人向け国債の
中途換金には、一定のルールがあるとはいえ、
大きなマイナスや元本を割るリスクまで伴いません。

 

しかし、社債ということになると償還前の換金は一般的に値下がりの
リスクを伴い、元本を割ってしまうことも少なくありません。
どうしても換金する必要がある場合、購入した証券会社に
買い取ってもらうことを依頼するようになります。

 

例えば気軽に証券口座の開設ができるネット証券会社で、
初心者でも比較的買いやすく安全なSBI社債を中途解約しようとした場合、
売却という形で現金化することが可能です。

 

市場動向にも左右されるところですが、多くの場合には購入額面よりも
下がってしまうことが普通で、売却による損失が発生します。

 

しかし、市場の活性化が進み、購入額面より高い金額で
買い取ってもらえる可能性が出てくることもあります。

売却による利益の発生で国債などの債券とは違った、
債券そのものの価値上昇もあり得るのです。

 

 

途中売却はしないものとして計画しましょう

 

現実問題として債券価格の市場価値は、
一般に低金利化が進むと社債の価値が上がります。

 

つまり、現在のように地を這うような低金利の時代では、
一般的な普通社債の価値が帰還途中で大幅に
上昇する事は、あまり無いようです。

 

従って、個人向け社債を流動的な資金として運用することの
無い様に、購入前に投資資金の運用スケジュールを
確認しておく必要があります。

 

売却については、一般的に可能では有るが基本的に行わないことが前提、
と認識して買いましょう。

 

 

企業の動静には常に気を配りましょう

 

しかし、社会情勢や社債を保有している企業の動静には、
常に気を配っておく必要があります。その理由は、
万一デフォルト(債務不履行)の発生する可能性が
出て来るような局面では、わかった時点では売却もできなく
なるので大きな損害となることがあるからです。

 

噂だけで動くわけには行きませんが、
全て自己責任の金融投資と言う視点から見た場合、
自身の感じる危険を基準に気運をみて売却をする個人投資家もあります。

 

すべて、自己責任ということで債券だからと償還まで無頓着になら
ないようにして下さい。

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