ETFの歴史
ETFが世界で初めて誕生したのは1990年のことです。
このETFはカナダのトロント株価指数に連動するもので、
その後1993年にアメリカでETFが上場されます。
この時の銘柄数は3本、資産残高は1000億円弱でした。
初めてETFの取引が成功したのは、S&P500種総合株価(通称スパイダー)に
連動するETFで、その後も株の取引の簡易さと投資信託のリスク分散を
併せ持った商品として注目を集め、2000年以降銘柄数も規模も
急速に拡大していきます。
日本でのETFの歴史
日本においては、1995年の日経300型上場投資信託がETFのスタートとされます。
バブル崩壊後、市場が低迷していた中で保有有価証券を交換するスキームとして
市場活性化策として導入されましたが、残高、取引量とも思ったような成果を
上げることはできませんでした。
その後も市場の低迷は続き、銀行の不良債権が増え続ける中、
銀行の経営健全化を図るために銀行等保有株式取得機構が設立され、
銀行から買い取った株を市場に放出するために
日経225や東証株価指数連動型のETFを販売する制度が2001年に導入され、
本格的にETFの取引が始まりました。
ところが、制度が始まったいきさつから商品の
バラエティが乏しく、一時的に残高が急伸した時期も
ありましたが、しばらくは伸び悩んでいました。
この状況を打開するため、2007年12月に金融庁の金融・資本市場競争力強化
プランにおいてETFの商品を多様化しようという方針が出されました。
これによってETFの商品のバラエティが増え、金価格連動型やリート連動型、
中国株連動型などの新しいETFが登場します。
さらに2009年に現金設定・現金償還のETF制度も始まり、グローバル先進国株式や
新興国株式に連動するETFが発売され、商品の多様化が進みます。
最近ETFが有名になった背景
それ以来、ETFはマスコミに取り上げられることも多くなり、
投資家の間での関心も高まっています。
2014年の4月には、一日の平均売買代金が約974億円、
月間売買代金が約2兆円に達するまでに成長しています。
ETFは年金基金などの機関投資家からの関心も高まっており、
今後に期待が持てる投資商品となっています。
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