【意見表明の内容】 私の「北方圏構想」は短い時間で話すにはちょっと大きな話なんですが、実は北海道というところはすてきだということを言いたかったわけであります。 なぜかというと、ヨーロッパに行けばよく分かるんです。ヨーロッパへ行けば、ギリシャからずっと始まって北欧の3国まで行くと、見事に所得水準も北へ行けば行くほど高い。福祉水準も高い。犯罪もない。非常に平和な社会になっているんです。私は、なぜそうなったかと。 逆にアジアは違うんです。アジアは北と断絶する歴史だったんです。万里の長城というのは、漢民族が北の少数民族と絶対交わりたくないということでつくった無駄な投資だった。日本も、実は今の岩手県辺りに一ノ関、二ノ関といって関所をつくっていた。木の文化ですからなくなっておりますが、石の文化で残っているだけなんです。なぜ北へ挑戦することがこういう差になったかというと、どうもやはり中国文化の影響を受けている。 北という字の下ににくづき(月)を書くと何になりますか。背中の背になるんです。北は背を向けるところ。それはどういうことかというと、厳しさに挑戦しないということなんです。北へ行けば行くほど、私の今のふるさとではもう零下10度、20度ということになっております。北へ行けば行くほど厳しいんです。厳しさに挑戦しない、それが日本人の一番悪いところだったと思うんです。 先ほど話した中川昭一は中川一郎の息子であり、私は中川一郎の弟であります。中川一郎が好んだ言葉に「寒門に硬骨あり」という言葉があります。そういう厳しいところにしっかりした人間ができ上がるんだという話であります。分かりやすく言うと、私は法務大臣政務官をやっておりました。北海道から刑務所の誘致運動が37件私のところに来た。それは、南の米の取れるところの地域ばかりであります。中川一郎が選挙区にしていた道東からは一か所も刑務所の誘致運動が出てきていない。厳しさに挑戦して、そこですばらしい農業地帯をつくったからそうなっているんです。 私の町のすぐ近くには、町の農家の1戸当たりの預金、農協に出している預金が1億5000万を超している町があります。そしてまた、農協の持っている資産も一人当たり1億円を超しております。ですから、離農できないんです。離農すると、300万か何かの出資金だけは戻るが、含み資産の1億円がパアになるものですから、どんなことをしたって離農しないで頑張るという、そういう地帯をもうつくっているんです。 私は、日本人にその厳しさに挑戦するという、そういう心がないと駄目だと。自信を持って是非北海道へ来ていただきたいと思います。