バックナンバー 2005年3月
■ 自民党畜産・酪農対策小委員会(第1回)
2005年3月10日(木)
本日、8:30より自民党本部において畜産・酪農小委員会が開催された。
それに先立ち7:30より北海道代議士会を開催し、北海道農業団体より限度数量、肉用子牛等の要請を受けた。北海道代議士会として当該小委員会で北海道の意見を繁栄すべく橋本聖子道連会長を先頭に小委員会に出席した。私は小委員会において以下のとおり発言した。
脱脂粉乳の在庫問題は深刻な状況だ。昨年の乳価決定する際に生産者団体とメーカーとで2万トンの需要拡大することで決めた経緯にあるが、北海道はホクレンを中心として目標以上に在庫を減らしている。生産者は子牛に脱粉を飲ませ、生産者自らが命がけで努力していることにご理解願いたい。
政府としても攻める農業を推奨しており、ニュージーランド等からシンガポール、台湾等に脱脂粉乳、LLで輸入されている。そのLL牛乳は青草しか食べてない牛からの牛乳であり、日本で作った牛乳の方がすばらしい。以前、牛乳の表示につき生乳の表示対策をしたが、その当時、骨太牛乳というすばらしい加工乳もあった。日本人の知恵と技術があれば海外に輸出することが出来るはずである。また、わが党の攻める農業政策にも合致している。
限度数量を減らすことより、牛は生き物であり搾らなければ乳房炎になし、生産者の将来の意欲を削ぐようなことがあってはならない。
BSE対策はアメリカと密接に関係している。総理とブッシュの合意の内容を明らかにしていただきたい。また、20ケ月以下の牛は安全であるとされているが、アメリカの食肉検査官は20ケ月の牛かどうか解るはずが無いと報道されたが当局の見解を聞きたい。
■ 自民党 畜産・酪農対策小委員会(第2回)
2005年3月11日(金)
今朝は、畜産酪農団体(全中、全国農業会議所、日本酪農政治連盟、全国養豚協会、全国肉用牛振興基金協会)より要請があり、引き続き議論し、私は以下のとおり発言した。
資料の中で、子牛価格が7万円ちょっとになり、ヌレ子価格が3万円という数字だが、ヌレ子が3万円を維持しているのは、市場価格ではなく保証価格が12万9千円によるものである。保証基準価格が下がるとヌレ子価格は一番先に影響がでる。問題なのは、保証価格は一定の算定基準で自動的にでることになっているが、ここ2〜3年間3万数千円のヌレ子が生産費に寄与している。しかし保証価格が下がることによって、ヌレ子が下がるということは、酪農経営に影響を与えることになるので、その点を配慮していただきたい。
攻める酪農の中で一番可能性のあるのは、日本の美味しい牛乳を上海やシンガポールに送ることだと思っている。今、ホクレンがやっており、その結果を聞いてびっくりしているは安すぎることだ。LL牛乳がニュージーランドから入ってきているが、ニュージーランドの生産原価は20円を割っている。北海道の場合は100円と言われている。高くても売れる地区もあるし、またホクレンだけではなく、出来れば政府も対応することが攻める農業につながる。連動して脱粉対策にもなるので、是非やっていただきたい。
また、リース事業で、今、北海道で実施出来ていないで残っているのは、やる気があるが予算が無くて残っている人もいるが、もっと困っているのは、後継者がいなくて近い将来やめそうな酪農家もいる。こういう酪農家は投資に応じるはずが無い。しかし、やめた時は優秀な酪農家がその後地で酪農をするか、意欲ある人がその後をやっていかないと、酪農しかできない地域では、放置するわけにはいかない。補助制度について、何か新しい見直しをしないと、5年後、6年後に後継者は補助金を一銭ももらわないでこれを整備できるかといったら大変難しい問題となる。
■ 自民党 畜産・酪農対策小委員会(第3回)
2005年3月15日(火)
本日8:00よりみだし小委員会が開催された。私は以下のとおり発言した。
肉用子牛の保証基準価格について、今の算定方式を見直しすることにより相当保証基準価格が下がると思われる。このような算定方式だけで下げられると大変なことになってしまう。後継牛を育成するためには、どうしても優秀なメスを飼育しなければならない。どうしても半分はオス牛が生まれる。そのオス牛の価格が大幅に下落することになると、今、酪農をしている人もそれほど余裕のある生産をしている訳ではない。生きていくためには、どうしても所得対策を考える。肉用子牛の保証基準価格が保証されているから、ヌレ子が3万5千円台で維持されている。しかし、基準価格が大幅に下がると値段が良いF1等に移行すると、将来に向かっての育成牛の果たす役割が果たせなくなってしまい、酪農業の将来に大きな影響を与えることが考えられる。
また、限度数量を減らすと、どこかの段階で牛乳を処理していかなければならない。何か新しい需要を考えなければならない。そのためには、チーズ対策に思い切った施策をとる必要がある。メーカーも余裕があってチーズ生産をしている訳ではない。生産体制を含めて対策を考えていく必要がある。
脱脂粉乳に需要拡大のために、「攻める農業」という意味で、中国その他に美味しい牛乳を提供することにより、脱脂粉乳の在庫も解消される。在外公館等のいろいろな協力を得なければならないので、そのためにも政府が本腰をいれて思い切った施策を展開しなければならない。
■ 自民党 畜産・酪農対策小委員会(第4回)
2005年3月16日(水)
今朝の小委員会は議論を整理し、農林三役に一任をした。その中で私は以下のとおり発言した。
肉用子牛の見直しについて、以前の数式に基づいて見直したので微調整だと思っていたが、「基準期間の平均生産コスト(B)」について、これまで昭和58年から平成元年までの7年間の固定した数字であったが、これを最近の統計数字に修正することになると、何か安くするために思いついた数字であってはならない。これが10数年間固定していた数字を動かすことがあったとしてもそれは微調整であって、大幅に変動することになると大変なことになる。この点について、これまでの算定数字の分母となる(B)価格は平成16年度の14万9千円の数値がどのくらいになるかによって基準価格が大きく変わってしまう。その数字について合理的な説明をしていただきたい。合理的なしっかりとした根拠が無いと生産者に説明ができない。私も納得できない。
もし、その数字がどうしても必要だというのであれば、そのことによって、大幅に基準価格が低下したとしたら、政治的に激変緩和の措置を取って欲しい。隙間が出ることは良い事だと思っていない。隙間を埋めることも必要だと思っている。しかし、その隙間に頼っていた農家もいる。一遍に変えると大きなダメージが考えられるので、その点について政府側は合理的な説明をして欲しいし、それに基づいて激変ということになれば党側には激変緩和措置を強く要望する。
(参考)
保証基準価格(乳用種)=基準期間の農家販売価格×価格算定年度に見込まれる生産コスト(A)÷基準期間の生産コスト(B)
■ 自民党 畜産・酪農対策小委員会(第5回)
2005年3月17日(木)
小委員長より次のとおり結果報告があった。
加工原料乳生産者補給金単価 10円40銭(対前年比▲12銭)
限度数量 205万トン(対前年比▲5万トン)
牛肉上位安定価格 1,010円/キログラム
牛肉安定基準価格 780円/キログラム
豚肉上位安定価格 480円/キログラム
豚肉安定基準価格 365円/キログラム
保証基準価格
黒毛和種 304,000円/頭
褐毛和種 280,000円/頭
その他の肉専用種 200,000円/頭
乳用種 110,000円/頭(対前年比▲19,000円)
交雑種 175,000円/頭
合理化目標価格
黒毛和種 267,000円/頭
褐毛和種 246,000円/頭
その他の肉専用種 141,000円/頭
乳用種 80,000円/頭
交雑種 135,000円/頭
*変動があった箇所のみ対前年比の記載
限度数量が下がったがチーズ対策が盛り込まれた。