バックナンバー 2003年7月
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月8日(火)
本日8:00より党本部において、農業基本政策小委員会が開催された。役所より米政策改革に関するメリット対策及び前回の基本小委員会におけるその他の指摘事項について説明を聴取した。私は以下のとおり発言した。
・担い手経営安定対策の規模要件について、北海道では10ヘクタールで、都府県は4ヘクタールとなっているが、このうち、想定している水稲面積、転作面積で考え方が全く異なるが、どのように想定しているのか。
・前回の小委員会において指摘し今回提出された資料において、基盤整備の償還金について詳細に明記されているが、大きな問題になっているのは維持管理費であり、北海道は5割以上減反し、水利施設を全く使用していないのに負担だけしており無駄な支出になっている。この割合とこれに関する将来的な展望を伺いたい。
・水田問題の一番基本的な問題は、転作奨励のために国庫支出を行ったが、担い手交付金のような形で未来永劫、国庫支出できるのか。また出来ないのであれば農業だけである程度の所得を得るような政策にどのように切り替えていくのか。もし、農業収入だけで対応できないのであれば、デカップリング等の別対策で所得を確保していくのか。これから益々その方向に進むのであれば国民から相当大きな批判を受ける。川上に農村があり大切な国土(水、自然)を守っていく上で、負の部分をいつまでも引きずる事はおかしい。農業の多面的機能からも所得政策をしっかり考えて行かなくてはいけない。
・担い手対策は非常に重要であるということで基本方針には賛成であるが、考慮していただきたいことは、どのようにして集落を形成していくかである。北海道・十勝は6万戸の農家が7千戸に減少したが、戸当たりの粗収入は平均3,500万円と高収入は得ることが出来た。しかし、実際は、子供や高齢者は学校や隣家までが遠距離であるため哀れであり、車のない高齢者は非常に淋しい思いをしていると思う。担い手対策をやる以上は、どのようにして農村集落を形成し、弱者が住みやすい集落を作るか考えないと、将来的に大きな問題になる。
・余剰米についてはMA米も含めると、350万トン以上あり、12,000円/トン/年の倉敷料が掛かり、720円/俵/年である。毎年、価値が減少するもに対して、約300億円の大切な農水予算が使われており、いつまでも費やすのか。これ程無駄な予算はないと思う。
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月15日(火)
今朝8:30より党本部において、自民党農業基本政策小委員会が開催された。私は以下のとおり発言した。
議論が詰まってきており、肝心の数値が全く出ていない。資料にある産地づくり対策に関してもこれまでの数値は出ているが、今後の仕組みのところでは数値が出ていない。具体的な数値が入った時は既に決める時では議論にならないので、ある程度議論ができるよう余裕を持って示していただきたい。
また、農林水産省の予算が3,000億円程度減少している中で、生産調整関連予算が増加している。今後どのようにするのか、我々は基本方向を考える必要がある。その中で考慮していかなければならない事は、15年度の農林水産予算3兆1,000億円の約半分は基盤整備関係の予算であり、この予算について提出された資料の中には一切明記されていない。転作した所で水田として使用していない所を将来的にどのような方向に持っていくのか。そのための新たな基盤整備の必要性があるのかどうか。これに関する数値を明らかにしなければ議論は出来ないので早急に明確にして欲しい。
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月17日(木)
本日8:30より農業基本政策小委員会が開催され、農業団体より意見聴取した。宮田全中会長、中村全国農業会議所専務理事等より意見を聴取した。
私は団体に以下のとおり質問をした。
過剰米対策は価格を安定させるための重要な施策であるが、区分出荷してこれを何に使用するかが、一番大事なことである。加工原料用途に用いると全中資料に明記しているが、加工原料用に転作した農家もおり、北海道の大部分の地域は加工原料用に転作している。需要に応じた生産をしているので、豊作時は加工原料用も豊作になり、余った米をさらに加工原料用にすれば、玉突き状態になりどうにもならない。
よって、専門家の全中が区分出荷に固執するならば、どのようにして用途を見つけるのか。全中にお聞きしたい。同じ農家でも保護がないタマネギ農家は豊作状況になれば、農家自らが焼却している。このような努力がされず、本当に水田農業の構造改革をやっていけるのか。余ったら、政府の支援を求めるのでは、構造改革はできず、価格を下げないために余ったものは自らが処分するような気持を全中の方に持っていただき、この点を十分考えていただきたい。
全中より
過剰米処理の取り組みに関し、これまでは餌に向けており、ここ数年15〜20万トンを餌用に向けており、当然ながら大変な差額負担が必要なので、全国の生産者の拠出で対応しているのが実状である。国は在庫を危機に備えた備蓄に限っており、調整しないで、自主流通米の在庫が結果的に高まっている。これにより負担が更に増すので心配している。
米が少ない所は多少の過剰米が発生しても何の痛みもなく売れるが、東北・北海道等の大生産地に結果として在庫が多くなるので、この地域の米対策をどうするかということで仕組みが必要である。東北・北海道は集荷率もよく、JAもしっかりしているので、区分出荷の仕組みを創設して欲しいと思っている。
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月18日(金)
今朝8:30より農業基本政策小委員会が開催された。本日は米政策改革担い手より意見聴取を行った。青年農業者、女性農業者(JAたきかわ女性部フレッシュミズ伊藤規子さん出席)、農業法人等合計7名から聴取した。
伊藤規子さんの発言をここで記載させて頂きます。
石狩川流域の空知地区、滝川市で営農しております。石狩平野は北海道の中で開拓時代から水田として土地改良され、道内で最大の米作地帯となっています。また、品種改良も進み、就農後、道産米は2ランクアップするほど、美味しい米が取れ、本当に稲作に合った地域であります。
30歳を契機に就農したUターン組で、平成6年に就農した当時、先代が水田6ヘクタール、転作田1ヘクタール、果樹2ヘクタールであったが、除々に規模拡大し、水稲10ヘクタール、転作田を含めた畑作物で8ヘクタール、りんごを主とした果樹園3ヘクタールに拡大しました。私は元々消費者であり、きれいな田園風景や美味しい空気・井戸水に憧れて就農しました。また、子供が産まれながらにして希にみる食物アレルギーなので、食に対する関心が20年前からありました。信頼できるのは生まれた故郷、自家生産した作物であることを実感しております。
規模拡大に当たり農地の取得や設備投資をしてきたので、その償還や高額な土地改良区の賦課金が大変であり、若いので政府の支援を受けない気持で営農してきました。農家を継ぐ気になっている子供もいるが、農家が苦しいのはわかっていたので、子育ての基本は欲しいものは自分で作り、お金のないことを楽しむということである。生産費が13,000円/俵(労賃、賦課金含む)で価格が13,000円/俵という経費割れの状況なので、近隣の農家は施設野菜や花きを導入しているが、半年が冬なので、11月まで雪を溶かし、翌年の2月頃から雪を溶かして働いているが、一番地域に合っているのは米作である。
北海道で生産される米と同量が輸入されているので、北海道分の米は不用であると思われるがこれは間違いである。北海道の田園風景が崩壊したらどうなると思うか。新聞等で米・豪の小麦やトウモロコシが天候不順で収穫量が平年の約7割という記事を見たとき、日本の非常時に外国は助けてくれるのか、本当に素性の確かなものを輸出するのかどうか保障はない。よって、担い手への手厚い手当をお願いします。米は地域で実情が異なるので、実情に合った担い手への手当もお願いいたします。(発言後、大拍手)
私はこの発言を聞き以下のとおり発言した。
生産費13,000円/俵について、統計上の数字はそのようになっている。実際は11,000円/俵程度であり、販売手数料、運賃約2,500円/俵、労務費は4,000円/俵なので、約300万円/10ヘクタールという計算になる。大変厳しい労務費に抑えられているのが実情である
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月23日(水)
本日8:00より農業基本政策小委員会が開催され、私は以下のとおり発言した。
本日提出された資料で、担い手加算の算定について、算定方式が明記されていると思ったが、担い手が農地を占める目標割合を25%から60%にするということで、誘導するためにはどのような算定根拠なのか、以前から言っているが出ていない。目標だけではいくら議論しても、この場では前向きな議論はできない。その点はしっかり対応していただきたい。
水田農家がすばらしいということは、昨日、北海道、東北、北陸地方のJA主催の会合に参加し、農家の女性がメモに頼らず発言するすることからも明らかである。非農家から参入し、農業という職業のすばらしさを感じ、農業はすばらしい人材を育成するということを我々は真剣に考え、支援していかなければならないと思う。
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月24日(木)
今朝8:30より農業基本政策小委員会が開催され、米政策改革論点整理をし当小委員会において幹部一任をした。その中で私は以下のとおり発言した。
是非、担い手経営安定対策の拠出割合を生産者:国=1:3にしていただきたい。担い手対策は今回の改革の柱であり、北海道の場合、10ヘクタールという要件になれば、農家負担がもの凄くきつくなる。現状の1:3から1:1に急変させれば、ほとんどの農家は経営ができなくなる状況にある。何としても1:3としていただきたい。小委員長、ここだけは力を込めて、担い手対策を重点的に行うことを考慮し、やり遂げていただきたい。心から強く要望する。
■ 自民党 農業基本政策小委員会
2003年7月25日(金)
今朝8:30より、自民党農業基本政策小委員会において米政策改革大綱の具体化について取りまとめを行った。その中で私は以下のとおり発言をした。
産地づくり対策の担い手加算は麦・大豆・飼料作物であるが、北海道の場合、ホールクロップサイレージは距離の問題からくる輸送費により、なかなか進まない状況にある。現在、検討しているのは、輸送費の比較的掛からない、家畜用にしか使用できない飼料米である。飼料米を作った場合、対象になるのか、ならないのか。是非、確認したい。対象になれば、北海道は畜産農家戸数も多いので、飼料米に変更する可能性も出てくる。
(小委員長より)
生産調整をなお一層進めるための改革における対策なので、その可能性をしっかり確かめるということで、検討し、前向きにいくよう整理したい。
(調査会長より)
ホールクロップサイレージは、米は目的でないが、藁が取れるのではないか。
私から、北海道の場合、藁が取れても畜産農家は200〜300キロメートル程度の遠距離になってしまい、輸送費等を考慮すれば、簡単には運搬できない問題がある。また、北海道では人が食べれない米を研究している。是非、前向きに検討願いたい。